ディーリア・オーエンズの
「ザリガニの鳴くところ」
を読み終えた。
読み終えたときに
ふぅ〜〜っとため息が出てしまった。
いろんな感情の湧き起こる小説だった。
無垢で純粋なものが
傷つき壊されるのではないかと
読むのがつらかった前半部分
差別が色濃かった時代のなかの
誠実さや善良さを持った人たちに
救われた気持ちになった後半の裁判部分
母とカイアの何が同じで何が違ったのか。
それはどうしてなのか。
雄と雌と男と女について。
詩について。
猫の存在とは。
父の戦争体験と軍人になった兄のこと。
などなど、
読後もさらにいろんな角度から考える材料を
与えてくれる中身の濃い作品だった。