風見鶏のある風景

ノートとカードと本とともに

'23.2.17の深夜

ディーリア・オーエンズの

「ザリガニの鳴くところ」

を読み終えた。

読み終えたときに

ふぅ〜〜っとため息が出てしまった。

いろんな感情の湧き起こる小説だった。

無垢で純粋なものが

傷つき壊されるのではないかと

読むのがつらかった前半部分

差別が色濃かった時代のなかの

誠実さや善良さを持った人たちに

救われた気持ちになった後半の裁判部分

母とカイアの何が同じで何が違ったのか。

それはどうしてなのか。

雄と雌と男と女について。

詩について。

猫の存在とは。

父の戦争体験と軍人になった兄のこと。

などなど、

読後もさらにいろんな角度から考える材料を

与えてくれる中身の濃い作品だった。